健康のすすめ『歯周病と食事のお話~口の中の生活習慣病対策~』

 私達が生きる上で欠かすことの出来ない食行動。ここで関連する大切なことは、口腔内の健康と言えます。しかし、現代では日本人の80%が歯周病に罹っていると言われており、残念ながら好ましい状況ではありません。

 歯周病は、自覚症状のないまま進行し、全身疾患へも影響を及ぼす怖い病気であり、動脈硬化や糖尿病、誤嚥性肺炎等との関連も最近明らかになって来ています。今一度、口腔内の健康について見直してみるのも良いのではないでしょうか。歯周病は、食事と密接な関係があり、食事により予防・改善することも出来るのです。

 そこで今回は、歯周病予防・改善に役立つ栄養素や食品についてご紹介いたします。

食物繊維
 食物繊維を豊富に含む食材は歯に付着しにくいことから、歯垢(しこう:細菌のかたまり)がたまりにくいとされています。また、よく噛むことにより唾液の分泌が促され、口腔内の浄化・殺菌作用を高めて、口腔内を清潔な状態に保つことに役立ちます。
【多く含む食品】きのこ類、豆類、海藻類、南瓜、ごぼう、筍、春キャベツ、りんご 等

たんぱく質、ビタミンC、鉄
 歯周組織は約60%がコラーゲンで出来ているため、コラーゲンの生成に必要な栄養素を摂取することで骨や歯茎の健康が維持され、歯周病の予防や改善につながります。中でもビタミンCは、コラーゲンの生成に必要なだけでなく、抗酸化作用を示すとともに免疫力を上げることで歯周病の予防にも役立ちます。
【多く含む食品】
たんぱく質:大豆・大豆製品、卵、牛乳、あじ、鮭、鶏むね肉 等
ビタミンC:ケール、パプリカ、ブロッコリー、春キャベツ、苺、キウイフルーツ 等
鉄      :あさり、牛ヒレ肉、そら豆、ハーブ類、抹茶

カルシウム、マグネシウム、ビタミンD、ビタミンK
 歯や歯を支える歯槽骨の維持・形成に必要な栄養素もしっかり摂りましょう。
【多く含む食品】
カルシウム   :牛乳、チーズ、水菜 等
マグネシウム:種実類、大豆・大豆製品、海苔 等  
ビタミンD :きのこ類、鮭、しらす干し 等
ビタミンK :おかひじき、ほうれん草、納豆 等

ビタミンB群(B6、B12、葉酸)
 血中ホモシステイン値を低下させ、コラーゲンの質を改善し、良質な骨を作り出し、骨や歯茎の健康を維持します。
※「ホモシステイン」は、良質な骨に必要なコラーゲンの働きを抑制し、歯周組織や骨の質を低下させてしまうため、血中濃度を上げないようにする必要があります。
【多く含む食品】
ビタミンB6   :かつお、鮭、まぐろ、にんにく、バナナ 等
ビタミンB12 :あさり、さんま、レバー、焼き海苔 等
葉酸        :ブロッコリー、モロヘイヤ、枝豆、ひよこ豆、苺 等

オメガ3脂肪酸
 青魚に多く含まれることで知られるDHAやEPA、また植物由来のα‐リノレン酸のことで、食事から摂取しなくてはならない必須脂肪酸です。抗炎症作用を示し、歯周病予防や改善にも役立つことが報告されています。
【多く含む食品】
DHA・EPA:さば、鮭、いわし、まぐろ(とろ)等
α‐リノレン酸   :くるみ、えごま油、亜麻仁油、大豆 等

 いかがですか。バランスの良いお食事を心がけていれば、自然と摂れるものが意外と多いはずです。口腔内を健康に保つことは、結果的に健康寿命(日常生活動作が自立して健康に過ごせる期間)の延伸にもつながります。いつまでも美味しく食べて健康的なからだづくりを目指しましょう。

~歯周病予防におすすめの3月メニュー~

5日

夕食②「牛肉のスタミナソース」
朝食②「きのこ汁」

管理栄養士 野菜ソムリエ
管理栄養士 野菜ソムリエ プロ 米倉淳子

健康のすすめ~尿酸値コントロールにお勧めの8月メニュー~

 
7日 朝食④「ひじきの胡桃和え」
16日 夕食②「さばの香梅煮」
夕食④「竹の子と蕗の辛子和え」
28日 夕食②「銀鮭の沢煮」
29日 夕食④「パプリカと蕗の甘酢」      
朝食②「あさり入り大根のすり流し汁」

※詳しくはメニューカレンダーの献立表をご覧ください。