健康のすすめ『熱中症対策』

 芽吹きの季節が過ぎ梅雨入りが近づくこの時季、特に注意したいのが熱中症です。熱中症は真夏の炎天下で発症するものと思われがちですが、高温多湿になる6月後半や7月の晴れ間、梅雨明けの蒸し暑くなった時に室内で発症し重症化する例も多くなっています。今回は、熱中症対策として摂るべき栄養素をご紹介いたします。

 

ビタミンB1+アリシン

 ビタミンB1は炭水化物に含まれる糖質をエネルギーに変えるとともに、老廃物を代謝して疲労を回復させる働きがあるといわれています。食欲増進効果もあるため、食が進まない方にもおすすめです。また、ビタミンB1には体内のアルコールを分解する働きがあります。お酒をよく飲む方は消費量がさらに多くなるため、ビタミンB1が豊富な豚肉や大豆などを積極的に食べましょう。ビタミンB1の吸収を促進する “アリシン”が豊富な食材(玉葱などの葱類)と一緒に食べることで、より効果が期待できます。

 

カリウム

 カリウムは日々の食生活で不足する恐れはほとんどありませんが、発汗により塩分(ナトリウム)と一緒に排泄されてしまう成分であるため、多量の汗をかく夏場は注意が必要です。カリウムが不足すると、脱力感や筋力低下、食欲不振に繫がってしまう恐れがあります。特に暑さが厳しい時は、小豆やそら豆、海苔等のカリウムを豊富に含む食材を摂る事をおすすめします。

 

マグネシウム

 マグネシウムは上記でご紹介したカリウム同様に、発汗により失われやすい栄養素です。血圧や体温の調節に必要な栄養素であり、体内の水分量に関わるナトリウムとカリウムのバランスを整える働きもあるといわれています。不足すると疲労感、血液濃縮、食欲不振を引き起こす恐れがあるため、ほうれん草やひじき等の食材からマグネシウムを補給しましょう。

 

クエン酸

 クエン酸は唾液や胃液といった消化液の分泌を促す作用があることから、食欲増進効果が期待されています。暑さで食欲が減退しやすいこれからの時季、梅やお酢等からクエン酸を摂取する事がおすすめです。

 

 熱中症の初期は比較的症状が軽いため、発症していても気づかないことも少なくありません。乳幼児やご高齢の方は重症化しやすいため注意が必要です。食生活だけでなく普段からウォーキング等の運動で汗をかく習慣をつけ、暑さに備えた体力づくりを心がけましょう。

~熱中症対策におすすめの6月メニュー~
健康倶楽部

6日 夕食④「ひじき信田煮」
18日 夕食①「新生姜入りひじきご飯」
   朝食③「牛肉とキャベツの和風梅肉炒め」
19日 夕食②「ハーブ豚ヒレのオニオンソース」
24日 朝食④「特製海苔の佃煮風」
28日 夕食②「梅だれ油淋鶏(ユーリンチー)」

 

※詳しくはメニューカレンダーの献立表をご覧ください。

管理栄養士 岸本実華
管理栄養士 岸本実華