健康のすすめ『認知症予防におすすめの栄養素』

 認知症患者は年々増加傾向にあり、5年後には高齢者の5人に1人が認知症になるといわれています。現代の医学では完治が難しいといわれる認知症だからこそ、日々の予防で発症リスクを下げることが重要です。今回は認知症予防におすすめの栄養素や食材、調理法についてご紹介いたします。

 

DHA&EPA

 青魚に豊富に含まれているDHA、EPAは“オメガ3系脂肪酸”と呼ばれ、認知機能の一部である記憶力、注意力、判断力、空間認識力を維持する効果が期待されています。いずれも体内でほとんど合成することが出来ない必須脂肪酸であるため、食事から摂取しなければなりません。

~DHA、EPAが豊富に含まれる食材~
いわし、まぐろ、さば、ぶり、さんま、うなぎ 等

 

葉酸&ビタミンB12

 葉酸とビタミンB12はビタミンB群の一種であり、不足すると認知症のリスクを高める “高ホモシステイン血症”の原因になるといわれています。“ホモシステイン”とは必須アミノ酸の一種である“メチオニン”が体内で代謝されるときにできる物質であり、葉酸とビタミンB12が不足することでメチオニン代謝が低下し、血中のホモシステイン濃度が高まります。それにより神経細胞が傷つき、動脈硬化が進行し脳の血管が詰まることで、認知症の一因になると考えられています。

~葉酸を多く含む食材~
枝豆、モロヘイヤ、ほうれん草、ブロッコリー、アスパラ 等

~ビタミンB12を多く含む食材~
あさり、鮭、しじみ、のり、さんま、いくら 等

 

中鎖脂肪酸

 脳は普段ブドウ糖をエネルギー源にしていますが、認知機能が低下するとブドウ糖をうまく使えなくなってしまいます。乳製品や植物由来の天然の脂成分である「中鎖脂肪酸」は、人の体内に入った時に「ケトン体」と呼ばれる物質を生成します。「ケトン体」がブドウ糖の代わりに脳に必要なエネルギー源になることで、認知機能の改善や認知症予防に役立つといわれています。

~中鎖脂肪酸を多く含む食品~
MCTオイル、ココナッツオイル、牛乳、生クリーム 等

 

減塩

 “アルツハイマー型認知症”の次に患者数が多い“脳血管性認知症”は、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病によって発症リスクが高まるとされているため、減塩は認知症予防にも効果的だといわれています。家庭で調理をする際は、ダシを効かせる、わさび等の香辛料を活用する、大葉や茗荷などの香味野菜で香りをだす等の工夫をし、塩分カットを心がけましょう。

 

認知症予防には、新聞や本を読む等の知的活動や運動、周囲の人とこまめにコミュニケーションをとる事もとても重要です。誰がいつかかってもおかしくない身近な病だからこそ、自分のため、周りのために予防していきましょう。

~認知症予防におすすめの4月メニュー~
健康倶楽部

3日 朝食④「ほうれん草とあさりの柚子こしょう風味」
5日 夕食②「さばの味噌煮」
11日 朝食④「ずいきとあさりの煮浸し」
15日 朝食③「あさりと里芋の卵炒め」
20日 夕食②「さばの薬味ソースかけ」
23日 夕食②「あさりと豆腐の葛煮」

食彩倶楽部

5日 夕食②「浅利と三つ葉のかき揚げ天吸」
26日 朝食①「浅利の友禅御飯」

※詳しくはメニューカレンダーの献立表をご覧ください。

管理栄養士 岸本実華
管理栄養士 岸本実華