健康のすすめ『熱中症』

夏に向けて少しずつ暑い日が続くようになって参りました。これからの季節に注意したいのが熱中症です。熱中症は、高温・多湿の環境によって体温調節の働きに異常が起こる病気です。発症するのは炎天下の屋外とは限らず、室内で発症し重症化する例も多くなっています。

熱中症の初期はめまいや立ちくらみなどで、比較的症状が軽いため発症していても気づかないことも少なくありません。発見が遅れて適切な治療がされないと、意識障害などの重篤な状態へ進行することもあります。特に、乳幼児やご高齢の方は重症化しやすいため注意が必要です。

 

熱中症予防で注意したい日常生活のポイント

・衣 汗を吸い、熱を放散しやすい服装を心がける

・食 しっかりした栄養、水分補給で暑さに負けない体をつくる

・住 屋内が高温・多湿にならないよう配慮する

規則正しい食事で暑さに負けない体づくりを

食事は健康を支えるための土台です。食事を抜くと栄養が脳や体に十分に行き渡らないため、新陳代謝が悪くなり気温の変化に対応できにくくなる恐れがあります。1日3食、決まった時間に規則的に食べることが熱中症にならない体づくりの基本です。主食、主菜、副菜を揃え、さまざまな栄養素をまんべんなく摂りましょう。

熱中症予防に向く飲み物・向かない飲み物

緑茶やコーヒーなど、カフェインを多く含む飲み物は利尿作用があるため、熱中症予防には向いていません。また、甘いジュースや炭酸飲料は少量で満足しやすく摂取量が不足しがちです。ヒトは発汗すると水分だけでなくミネラルも失うため、ミネラル豊富なスポーツドリンクや経口補水液がおすすめです。

・熱中症予防に向く飲み物 

 スポーツ飲料、経口補水液、カフェインを含まないお茶

・熱中症予防に向かない飲み物

 コーヒーなどカフェインの多い飲み物、アルコール類、ジュース、炭酸飲料

1日の水分摂取量の目安

200mL×1日8回+朝昼夕の食事に含まれる水分(約1,000mL)

家庭で作れるスポーツドリンク

・水…500mL(2カップ半)

・塩…ひとつまみ(小さじ1/4)

・砂糖…大さじ2(20g)

・レモン汁…1/2個分(お好みで)

 

 

熱中症は、私たち自身が生活の中で少しずつ注意・工夫することで予防することが出来ます。バランスの良い食事とこまめな水分補給で、厳しい暑さが続く夏場を元気に過ごしましょう。

管理栄養士 岸本実華

管理栄養士 岸本実華