健康のすすめ『トマトのちから』

 「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれるほど、トマトには様々な効能があります。夏に旬を迎えるトマトはそのまま食べても、食材として料理に使っても美味しく食べられます。今回はトマトに含まれる栄養素についてご紹介させていただきます。

 

リコピン

トマトに含まれる栄養の中で最も注目されている「リコピン」は、強力な抗酸化作用を発揮します。抗酸化作用とは“活性酸素”の発生を抑える働きの事であり、糖尿病、脂質異常症、肝臓機能の低下などの生活習慣病を予防するといわれています。

 

クエン酸

 トマトの酸味成分である「クエン酸」は疲労回復に効果的です。暑くなるにつれ食欲、体力が落ちやすいこれからの季節に積極的に摂りたい栄養素です。また、「クエン酸」にはカルシウムやマグネシウムの吸収を促進する効能が期待出来るため、健康的な骨や歯の形成に役立ちます。

 

ケルセチン

 ポリフェノールの一種である「ケルセチン」は、血流改善、コレステロール値・血糖値の低下、アレルギー症状の緩和など様々な力を発揮します。また、上記の「リコピン」と同様に抗酸化作用もあるため、二つの栄養素でより強い抗酸化作用を発揮してくれます。

 

グルタミン酸

 トマトは色が真っ赤になるにつれ、旨味成分である「グルタミン酸」含有量が増していきます。「グルタミン酸」は料理に旨味を出してくれるだけでなく、内臓脂肪や皮下脂肪の蓄積を抑える効果があるといわれています。美味しく健康な食生活を送る上でとても万能な栄養素です。

 

 夏野菜の代表格であるトマトは、これからの季節に旨味も栄養もぎゅっと凝縮されます。旬を迎えるトマトを積極的に摂り、美味しく健康に夏場を乗り切りましょう。

管理栄養士 岸本実華

管理栄養士 岸本実華